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「今日のパーティー、きたくないならこなくていい」
「…………」
私は
なにも言い返せないまま
彼は、立ち去ろうとする。
キスマークつけて、
私のこと散々振り回して………
あげく、ビッチ扱い。
「待ってよ、ヴィクター」
納得いかないよ。
私が意味わからないことしてしまうのは
全部、あなたのせいでしょ!?
「………。なんだ」
「どうして……どうしてこんなことしたの!?」
振ったくせに。
何度も。
私、あなたを断ち切りたいのに。
「…………」
「私はあなたの彼女じゃないし、好きでもなんでもないくせに!!」
私は……
あなたの何?
キスなんて、しないでよ。
「おまえが気に食わないから」
「!」
「それだけだ」
ヴィクターは
振り返りもしなかった。
私の顔なんて、ちっとも見ない。
“気に食わないから”。
ヴィクターの後ろ姿を
見つめながら、思う。
嫌われてしまったみたい。
もう、
本当に諦めるしかなくなった。
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