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確かに、ストレート過ぎたかも。
でも、オブラートに包んだ尋ね方というのも、この場合よく分からないんだけど・・・。
『オカマですか?』じゃなくて、『オネエですか?』のがマシだった?
でも、取り敢えず女将さんに謝ると、牟田君のクククッと可笑しそうに笑う声が聞こえてきた。
「遠藤さん。....アンタ、バカ?」
「は?キミ、さっきから何なの?」
「そうよ!それに梓ちゃんは会社の先輩なんでしょ!?修ちゃん?上下関係をね、何だと思ってるの?」
「ケッ。今は仕事してねーし!しかもこんな酒の席なら多少の無礼講はアリだろ?」
・・・多少どころじゃないよね?
てか、牟田君、会社と全然態度が違うし!
仕事中は真面目で寡黙だし、雑用頼んでも、爽やかに笑って二つ返事でOKしてくれるのに!
でも、これが素なら、かなり猫かぶってたんだ!
それか、密かに悪酔いしてる?
どっちか分からないけど、バカと言われて良い気はしないので、キッと睨んでやった。
でも、何の効果もなかったけど。
それどころか、またニヤニヤと笑われた。
「オカマかどうかなんて、確認するまでもないだろ?
こんな野太い声の女が何処に居るんだよ!アハハ」
・・・や、やっぱり!
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