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『アズ!俺、頑張るよ!
小遣いとかお年玉とか、あと....えーと!
あ!高校入ったらバイトもして、お金貯めていっぱい会いに行くからっ!だから!
だから、だから....引っ越すだけで、別れるとか言うなよっ!』
ボロボロと涙の溢れる目を擦りながら、『俺は離れても好きなのに....』と言ってくれた彼が、ほんとに大好きだった。
これ以上、好きになれる人なんて居ない!って断言出来るくらい大好きだった。
でも───────
『....離れたら、無理だよ。
そーゆうもんだよ。ごめんね』
『んなのやってみなきゃわかんないだろっ!』
『....わかるよ。だから、じゃあね』
会えない距離と時間に負けて、大好きな彼が心変わりする様なんて、絶対に見たくも知りたくもなかったあたしは、遠距離恋愛をハナから拒否した。
それが、大きな大きなキズになるとも知らずに・・・。
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