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「ただいま!」 コウヘイがドアを開けると、アスミが不機嫌そうに言った。 「ご飯は?」 「食べてきたよ。」 アスミは溜め息をしながら、コウヘイの方を見ずに怒り口調で言った。 「何度も言ってるけど、食べてきたなら、メールくらいしてよね!」 「すまない。お客さんとずっと一緒だったから、  メールするタイミングなくてさ。」 「あとさ・・」 アスミの視線がコウヘイの足へ向けられると、 コウヘイは、渋々風呂場に行きシャワーで足を洗った。 「洗ったよ。」 「作ったおかずは、明日の朝ご飯でもいい?」 「あぁ・・・今日は疲れた。もう寝ていいか?」 「その前にお風呂に入って!」 「疲れてるから、今日はいいだろう?  足も洗ったし。」 「ベットで寝るなら、絶対に風呂に入ってって何回も言ってるでしょ!」 「ハイハイわかったよ。」
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