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コウヘイは、また風呂場へ行きシャワーを浴びた。
アスミは、ここ最近夫の匂いを受け付けなくなっていた。
それが加齢臭なのか、男性特有の香りであるか判断付かなかったが、
コウヘイの着た服や靴下や枕は、匂いが染みついているので、
触れたくもなかった。
「ふぅーこれでいいだろ?」
コウヘイは、投げかける様に言ったが、アスミから返答はなかったので、
寝巻に着替えベッドに入った。
「アスミ、寝ないの?」
「化粧水塗って、歯磨いたら寝るよ。」
「早くしてよ。眠たいんだから。」
アスミは、せかされたことに腹を立て
返答せずに溜め息を入れて、寝る準備をした。
アスミがベッドに入ると、コウヘイはアスミに身を寄せた。
「やめて、今日はそういう気分じゃないの・・・」
「この前も同じこと言ってたんだけど・・・」
「ごめんなさい・・・でもそういう気分じゃないから・・」
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