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男がアスミの前に立ち、少し緊張しながら言った。 「あの・・・すいません。」 「はい。どのようなご用件でしょうか?」 「竹内部長に、お会いしたいんですが・・・」 「かしこまりました。少々お待ち下さい。」 会社の受付嬢をしているアスミは、 技術開発課に内線をして、竹内のアポを取った。 「それでは、そちらのエレベータで6階に上がりますと、  技術開発課がありますので。」 「はい。ありがとうございます。」 アスミが対応を終えると、ミキが話かけた。 「ねぇねぇ、アスミさん、あの人かっこよかったですよね。」 「え!?ごめん顔は見てなかったよ。」 「えぇ、もったいない!イケメンを見逃すなんて、目の保養なのに!」 「ミキちゃん、がっつきすぎだよ。」 「アスミさんは、もう結婚してるからいいですけど、  私は彼氏もいないんですから当然です。  誰かいい人紹介して下さいよ。」 「私は、結婚してからこっちに来たから知り合いなんていないよ。」 「あぁ~どっかにいい人転がってないかなぁ・・」
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