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つまりは、こんな話である。
「早い話がアンタはどっちが好みかを聞いてんのよ。
この中で誰が好きなのよ?」
常識的に考える。いや、もう既に非常識なのだが考える。
まず右の女子は、なんと言うか明らかにスタイルは抜群である。
高校生にしては明らかに育ちが良いと言える程の豊満なボディ。ポッチャリと言うわけではなく、確実に男子にモテる体型である。
対して左の女子は、スレンダーなイメージである。
何処か知的なオーラを感じる趣とその佇まい。顔こそ愛媛みかんだが、落ち着いた感じがするのが分かる。
視覚的にはそんな印象の二人の女子の胴体だが、問題は顔が見えないことにある。
人間、ぶっちゃけると顔がどの体のパーツよりも重要視される事が多い。
今はなきアメリカの某アーティストはその顔を黒人色から白に変えた。
韓国の女子の殆どが顔に整形を経験していたりする。
この様にどんな経緯(いきさつ)であれ、人の気にする部位に間違いなく入るのが顔である。
しかし今回はどうだ。
正に顔だけが袋とじである。
こんな話はどうかとは思うが、はっきりいって解読不能である。
怪しい、妖しい(間違い)、明らかに裏でもあるかのように怪しい。しかし、あのオカマは俺にどちらか選べとほざいている。
――さて、どうしたものか……。
「まぁ無理にとは言わないわ。でも、代わりにワタシと付き合ったり……。」
「はっ? なに言ってんのこのオカマ?」
「テメェ!! イマナンツッタ!? 次カマだとか言ったら校庭に埋めるわよ!!」
――ヤッパこええわこのオカマ。
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