部員活動記録抜粋①

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 つまりは、こんな話である。 「早い話がアンタはどっちが好みかを聞いてんのよ。 この中で誰が好きなのよ?」  常識的に考える。いや、もう既に非常識なのだが考える。  まず右の女子は、なんと言うか明らかにスタイルは抜群である。  高校生にしては明らかに育ちが良いと言える程の豊満なボディ。ポッチャリと言うわけではなく、確実に男子にモテる体型である。  対して左の女子は、スレンダーなイメージである。  何処か知的なオーラを感じる趣とその佇まい。顔こそ愛媛みかんだが、落ち着いた感じがするのが分かる。  視覚的にはそんな印象の二人の女子の胴体だが、問題は顔が見えないことにある。  人間、ぶっちゃけると顔がどの体のパーツよりも重要視される事が多い。  今はなきアメリカの某アーティストはその顔を黒人色から白に変えた。  韓国の女子の殆どが顔に整形を経験していたりする。  この様にどんな経緯(いきさつ)であれ、人の気にする部位に間違いなく入るのが顔である。  しかし今回はどうだ。  正に顔だけが袋とじである。  こんな話はどうかとは思うが、はっきりいって解読不能である。  怪しい、妖しい(間違い)、明らかに裏でもあるかのように怪しい。しかし、あのオカマは俺にどちらか選べとほざいている。 ――さて、どうしたものか……。 「まぁ無理にとは言わないわ。でも、代わりにワタシと付き合ったり……。」 「はっ? なに言ってんのこのオカマ?」 「テメェ!! イマナンツッタ!? 次カマだとか言ったら校庭に埋めるわよ!!」 ――ヤッパこええわこのオカマ。
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