部員活動記録抜粋①

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 さて、ここからは俺の脳内から溢れる走馬灯を元にプロフィールを紹介していきたい。  俺の名前は唐草草司(からくさそうし)。  俺の生きてきた中でこの名前に突っ込まなかった奴は殆ど皆無である。  まぁ、仮に言い訳するならこの名前に成ったのには訳がある。  親が戸籍を役所に提出する際、俺の名前を新撰組の沖田総司から付けるつもりだったらしいがその際母親が言った「そうしって草だっけ? いとへんだっけ?」が全てを台無しにした。  愚かにもそれを聞いた親父が名前を草と間違えたことにより、現在の名前が完成した。  パット見はなかなかしっくり来る名前とも思えるが、実際はただのネタである。  周りの友人からはこの名前から多くのアダ名が発明されたが、行き着いた先にあったのはコレである。  (W)コレである。  ()もはずせばWコレである。  草が並んでいる名前なので付いたらしいそのあだ名は、ワラである。  暖かそうなあだ名だといってもらえると正直不快である。  そんなものはどこぞのアルプスの住人くらいにしか通用しないだろう。  しかし、ネット社会とケータイ分化は俺にこのあだ名を強制するかのようにWコレを連呼しやがる。いや、余白に付けたがると言っても可だ。  そして、そんな名前に生まれついた性かは知らないが、俺の回りでは不幸なことが多かった。  言い直そう。  俺の回りにだけ不幸なことが多く起こった。  何故か知らないが週に二回は自転車に引かれるし、何度駅のホームから弾かれて下に落ちたか分からない。  給食のデザートは何故か俺のだけ一つ無かったり、鳥のふんやいぬのふんならまだしも、動物園で柵越しにゴリラにケツを押し付けられた人間は俺くらいだろう。  そんなわけで俺は不幸な道をこの十五年間歩み続けた訳だが、中でも死にかけるほどにヤバかったのはあの忘れもしない今年の3月。  後に、周りで地蔵爆破事件(じぞうばくはじけん)と呼ばれる事となるあの事件が俺の高校生活を脅かすことになる。  では、その地蔵爆破事件について少し話していこう。  この瞬間、俺の思考は現代にシフトする事となる。
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