困難を極める就職活動

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「お前がどう嘆こうとも、俺がこの学校の法律だ」 瞬間、副生徒会長は、大地の言葉に驚愕し、そして声を張り上げようとした。しかし、そこで丁度チャイムが鳴り、会議は打ち切られた。 「この議題は保留とする」 大地の鶴の一声で、会議の出席者達は次々と立ち上がり、ぞろぞろと生徒会室を後にした。副生徒会長が「待て!」と叫ぶ中、大地も立ち去り教室を後にする。 最後に教室に残された副生徒会長は、悔しさのあまり号泣した。 そして、机の上に置かれた生徒会室の鍵に目をやり、それをギュッと握り締めた。 「随分と苛めるぁ…。一生懸命学校のこと思って力説してたのに、少しは認めてやれよ」 放課後。夕暮れも終わり、月夜に照らされた生徒会室で、一人の男がニヤリと笑う。 「アイツの言うことは戯れ言に過ぎん。如何に良い規律を作ったところで、所詮『お前のような輩』が出て来れば、意味もない話だろう。 ならば、誰にどうこう言われようが、暴力でも他人を守れる力を持つ者が上に立つ方が懸命だ。平等・泰平・平和など、反吐が出る」 「ククク…。違いねぇなぁ」 男は、もう一人に向かいそう言うと、もう一人は口元を緩めたまま、そう言った。 「俺の生きた時代は、殺し合いで生業が成り立ってたってもんだ。今のこの時代を見ると、お前の言う意味も理解できるぜ。 なぁ、闇の魔力者。いや、今は戦うことを止めた傍観者と言った方が良いのかな?」 「…大地で良い」 「けっ!愛想のねぇ野郎だ」 大地と呼ばれたその男は、声のする方に視線を向けると、男も大地の方に視線を向けて、楽しそうに話し始めた。 「さて、本題に入ろう。お前は光の魔力者に負け、光の魔力者はお前に勝った。 俺とお前の賭けでは、俺は光の魔力者がお前に勝つと賭け、お前は自分が勝つと言い、賭けに勝った方が『条件を呑むことができる』ってことだったな」 「そうだな」 「俺とお前の実力は同等。俺の存在にすぐさま気付いたお前は、俺の『計画』すら気付き、止めようとした。 だが、同等の力同士では、いつまで経っても止められはせん。そこで出たのが、先程の賭けだった」 「そうだったな」 「賭けに勝った方がその条件を呑む。俺が勝ったときの条件は、『今後俺のすること成すことに手出しをしないこと』だ。
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