第8話

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「…まだ続けるの?そろそろ限界なんだけど」 「本の良さはわかったの?」 「…わかんねー。俺、実践の方が好き。初美ちゃんがこんなモン読ませるからムラムラしてきたじゃん。どうしてくれんの?」 本を手渡しながら、彼女をのぞき込む。 「…どうしたい?」 無表情だけど、いつものピリリとした冷たさはなかった。 薄暗さも手伝って、彼女はよりいっそう妖艶に感じる。 「初美ちゃんをめちゃくちゃにしたい」
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