第8話

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夕暮れの図書館ー 相変わらずし…んとしている。 日はだいぶ長くなってきたから、まだ外は明るい。 あの日と同じ位置、同じ姿勢でその場所に彼女はいた。 「来たのね」 「…来いって言ったからな」 彼女は分厚い本のページを捲りながら、俺の存在をまるで空気か何かと思っているようだ。 本から目を離さない。
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