第8話

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「…座ったら?」 しばらく彼女の様子を観察していたが、普段のままだ。 あまりに変わり映えがしないその景色に、俺の思いはとうとう爆発した。 「本ばかり読んでるんじゃねえよ!あんたがここに来いっつったんだろ?」 「…今佳境なの。もう少し待って」 「もう少しってどれくらいだよ?」 「五分」 「わかったよ…五分だけ待つ」 この女…なんで普段はこんなマイペースな上に無愛想なんだ? 絶対可愛くなかったらこんな女無視してやるのに!
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