出会い

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  本当はわかってた。恋なんかしちゃいけないんだって。私には将来が約束されている婚約者って人がいる。会ったこともないけど、年だって全然違うけど・・・   私は大手企業柏木グループの社長の娘。社長令嬢なんです。生まれたばかりの時から私の周りには沢山のお手伝いさんがついいてて一人で出かけたこともない。それに、小さいときから両親は忙しかったから甘えさせてもらったこともない。 でも、友達はそれなりにいるし、たのめばなんだってやってくれる執事がいるから今の生活に満足はしていたつもりだった・・・   今は高校2年生で、この世界では知らない人はいないほどのお嬢様学校、秋葉女子大学付属高校にかよっている。ここに通う人はもちろんみんなそれなりのお金持ち。今日も執事の運転する車で学校まで行く。 執事「・・・様っ!・・譲様っ!お嬢様っ!」 由貴「・・っ!はっ、ごめんなさい。眠ってしまったみたいで・・・」 執事「いえ、お身体の調子が悪いのではと・・・大丈夫ですか?」 由貴「大丈夫です。では、いってきます」 執事「はい、いってらしゃいませ」  
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