コーディネーター2

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参った…高瀬はそんな風に思った。三津谷は当分顔を出さない予定だった。 嫌いなタイプでは無い、むしろ好みだ。此れをやり遂げれば、フリーエリアでの生活も約束されている。 けれどこれから選別される人々を尻目に、そんな事を考える自分に嫌悪感すら覚えてしまう。 三津谷との関係もそうだ。三人きりで当分は過ごさなければいけないのだ。 人間関係がギクシャクする事も本意ではなかった。 困惑する高瀬に、霞の微かな香水の香りがまとわりつく。思わず背中に回した腕に力が入りそうになった時… 両肩を握る霞の両手が前に突き出され、背中の腕が離れた。 「ごめん…ありがとうね。高瀬」 「あゝ、落ち着いたか?」 「何とかね…」 口角を無理に上げて霞が微笑んだ。
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