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「本当に…それしか道は無いのだね?」
苦々しくそう問いかける総理大臣西条に、高瀬は呆れ顏で答える。
「西条総理。今更、何を仰ってるんですか?何なら鎖国でもしますか。世界中が喜びますよ、あっと言う間に各国の草刈り場でしょうが…」
「君は…何とも思わんのか!」
激昂する西条に高瀬はあからさまに顔を顰めた。
「それじゃ、好きにしてくだされば宜しいかと…あー私には先に教えてくれると嬉しいですけどね。どうしますか?日本は未だに結論が出ませんと伝えますか?」
悲壮感すら漂う表情で西条が声を絞り出す。
「国会も通ったんだ…日本も参加だと…伝えろ」
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