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昔ながらのリノリウム作りの床は、所どころめくれあがり躓きそうになる。
暗くライトの明かり照らす場所以外は、全く見えないような状態だった。
唯一、明かりらしきものが取れる場所は、月明かりの入る廊下が少し有るくらいだった。
「何か出てもおかしくないよね、ほか見えるもの何もないもん」
ポニーの女性は、短い髪の女性にしがみつく様にして歩いていた。
三人分の足跡が響き渡っていたのだが、どうにも落ち着かない様子の長い髪の女性は等々痺れを切らし。
「さっきこっち来たから、私やっぱ向こうに行くわ。明かり何かない?」
一度来たせいで、つまらなかったのだろう。いつの間にか煙草に火をつけ、イライラとした態度で二人の後ろに佇んでいた。
「ペンライト位しかありません。拠点(ベース)に戻ればまだ予備が有るんですが」
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