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浪人は自分の顔を両手で押さえながら、悪夢のような光景から逃げ出そうとしたが。
「足がぁぁぁぁ足が、イダイィィィィィィィ!!」
足の血液は吸い尽くされ、枯れ木の様になっていた。もはや動く事もままならなかった。
「げぇへぇへへへぇ、ひさじぶりの、じょくじだぁ!!!」
男は等々、浪人に覆いかぶさるようにして襲い掛かると、残らず血を啜りつくした。
これで何度目であろう?と人々は考える間もなく、自分たちで無くてよかったと考えた。
ーーーーーーしかし。
今回だけはいつもと勝手が違ったようで、男は何時まで経ってもそこから立ち去る様子が無かった。
そして、大通りのど真ん中それは始まった。
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