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僕が言うのも変だが、規制自体は正しい判断だったと思う。
自慢するまでもなく、事実、第3世代は賢すぎた。
知識で人間を超えるのはともかくとして、知能で人間を凌駕してしまっては、根本の主従関係が崩壊しかねない。
問題は規制の裏事情。
裏なので“そんな話もある”と、いう感じで読んでほしい。
2000年頃に当てはめれば、テレビの討論番組や週刊誌の記事。
インターネットの掲示板で話題になったと捉えればいいよ。
当時、パームツリーを含む巨大産業複合体が存在していた。
人工知能の分野だけでなく、宇宙開発・先進素材・医療・エネルギー・軍事産業に至るまで、各分野のトップ企業がグループを形成していたんだ。
各国の国家プロジェクトを一手に引き受けていたこともあって、大袈裟でなく、世界経済を支配していたとさえ言える。
肯定的に見れば、その恩恵で世界情勢は安定していたとも言えるし、軌道エレベーター計画が世界プロジェクトとして成り立ったのも、この複合体の力に負うところが大きい。
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