第1話

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8月の半ばを過ぎた当たり 夏休みも終るこのころ 蝉も、もう鳴くのに疲れてきたこのころ 「僕ら」は、教室でただ、プリントにある問題をひたすら解いていた カリカリφ(..)← 受験生になって、夢を追う友人達は部活をやめ、大学受験に向かって、机にむかっているだろう それにくらべて、僕の夢はなんだろうか 何も考えずに、ひたすら解く 解く、解く、解く…説く。 「楓?」 僕の席の隣にいた、遥が、話かけてくる 「五月蝿いな。なんだよ、遥」 「顔怖いよ?」 「ハイハイ。黙ってやりましょうね」 遥は僕の幼馴染みであり。 よき理解者だと思ってる。頭はすこし、悪いけど 「夢って、ある?」 「ある‥。」 「嘘。嘘つかないで、私、わかるんだよ。」 「‥……。」 「ね。昔の約束、覚えてる?」 「あー!もう、五月蝿いな!!集中できない!帰る」 そういって、参考書や教科書等を片付ける 「一緒に帰ろうよ。」 「集中できないから、自分の部屋でやる。」 カタン 教室を出る 「また。明日ね。楓。」 返事はしない、明日もあえるんだ その行動に、僕は後悔した
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