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「アンタ、今、失礼なこと考えなかった?」
「い、いやぁ、そんなこと考えてないよー」
ヤバい、棒読み過ぎた、、、。
「あ、アンタねぇ、、、」
俺の棒読み発言に対して、紅は顔を伏せながらワナワナと震え出した。
しまった??せっかく不発した爆弾を自ら起動させてしまった。
「わ、悪かったよ。じょ、冗談にき、決まってるだろ??」
あぁ、声上ずってる。
説得力のない声音を自分自身理解した俺は、落胆するしかなかった。
「決めた、、、」
すると俯いている紅が、ボソッと呟いた。
「え、な、何?」
うまい具合に状況が好転してくれないかと、最後の希望を残しながら聞き返す俺。
「あ、あたし、、、」
「う、うん」
頼む!頼むよ!『貴方のお嫁さんになる!』なんてあり得ないことは望みませんから、せめて、せめて軽い罰で済みますように!
若干、涙目&冷や汗がジワジワと出てきてる俺は、懇願の眼差しを紅に向けた。
「アンタを、、、」
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