神と人間

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何故、俺が神の力を手にしたか。 それは正直言って俺が知りたい話だ。 中学2年の夏に突如としてもたらされた力であり、両親を失う羽目になった力。 それに神の力を手に入れた人間は俺だけじゃない。 ここ数年では1万は満たないが、数百、いや数千の人間が神あるいは神魔の力を宿したと言われている。 事の発端は、約100年前のヨーロッパでの出来事。 ある男が行った儀式が始まりとされており、それ以来超能力のような力を持つ人間が多数誕生したらしい。 そのせいもあって現代である2013年までに数々の災厄がもたらされた。 人口は激減、64億人いたとされる人類は3分の1ほどの約20億人になり、各大陸は神の力を持つ人間に荒らされた。 国々は混乱により疲弊。生活水準は何倍にも低下した。 そんな状況を見かねた国連は、ある決断をする。 それは神の力を持つ人間をある1つの国に移住させること。 少しでも被害を抑えるために考え出した案がそれだった。
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