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さて、9時開式の入学式に送れないために早めに家を出た俺。
今から向かうところは、今年から俺の通う高校、私立鳳成学園だ。
どんな学校かというと神力を宿す者たちが集まる高校。
開校したのはまだ数年と歴史の浅い学校だ。
神力の暴走を想定して造られているため、敷地面積は約東京ドーム20個分。
更には校舎の耐久性も並の高校とは比べ物にならないくらいの強固さ。
まるで要塞だ。
しかし、高校とあってやはり就職や進学にもしっかりと力を入れており、過去に就職、進学をしなかった生徒はいないというとても優秀な学校である。
俺的には普通の生活を望む1市民なので、この学校に進学することはこの上ないラッキーだった。
そんなわけで今、現在。
生活の大半を過ごすであろう学校に向け、歩を進める俺。
ちょうど学校まであと数分の交差点で、何やら複数のチャラついた男の人だかりが出来ていた。
面倒事は嫌いな俺は、関わらないように自然と視線を逸らしながら通り過ぎる。
その時だった。
「ヒイィィぃぃ??」
突如、人だかりの一部であった複数の男たちが悲鳴を上げる。
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