入社

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 金の亡者と自負していた私は、とにかく時給がいい仕事を探していた。  ガキの頃から現在進行形で格闘技をやっている為、体力には自信があった。 それに物言わせて、バイトを三つ掛け持ちし、始発から終電まで働いていたが、移動時間が惜しくなり辞めた。 一本で移動時間分も働いて稼ぎまくりたい。 その為にはまず時給だ。 時給がよくて、できれば自分に合っていて楽しくできる仕事がいい。 そんな軽い気持ちでネットをさ迷っていた。  そんな時に見つけた仕事がこの小説の舞台。 それが後に私の人生に大きな影響を与えるなど、当時の私は夢にも思っていなかった。
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