【続編】ソフィア危機一髪【解禁】

入社

　面接ではその店の店長が応対してくれた。

　が、予想に反してその店長は男性だった。
頭頂部の薄さを誤魔化すためにしたのか、スキンヘッドにシラスをのせたような細い目、椅子からハミ出るほど脂ののったドッシリとした体型が特徴的だった。
この人がガチョウだったなら、さぞ美味なフォアグラがとれたことだろう……

　この店長が面接中とても丁寧に話してくれた為、私は安堵した。

　そんな中、従業員と思われる女性が入ってきた。

私の挨拶に応じたあと、その女性は

「予約表を……」

とつぶやき、私と店長の間に入り机の上を物色し始めた。
そうしないと机の上の物を見渡せないため仕方なく割り込んだように見えた。

どうやら予約表を確認しに来たらしい。

すると先程まで微笑を保っていた店長の態度が一変した。