1815人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ……晃さん、起きてください」
聞きなれない言葉にふわりと意識が浮上し、うっすらと目を開ければ目の前には真っ赤な顔の茜。
その顔はヤバイ。
思わず腕を掴んでベッドに引きずり込んだ。
だって晃さんって呼ぶから。
そんな声で目覚めてしまったら、一気に鼓動が加速し始めるじゃないか。
腕の中でもがく柔らかい感触は、嫌でも鼓動を早くさせる。
邪魔な髪を耳にかけ、露わになった首筋に唇を押し当てる。
「……ゃっ……」
吐息交じりの甘い声を聞いてしまったらもう後戻りできない。
.
最初のコメントを投稿しよう!