苦図

8/8
前へ
/65ページ
次へ
「だから嫌なんだよ外は…」 僕は地面に這いつくばり、潰れていないカップ麺を拾い集める。  「クソッ!!情けなすぎて泣けてくる。 四つしか残ってない…」 そんな僕の姿を遠目で見ていた大人達は、なにか汚いものでも見るような目をしていた。 もう眠りたい。なにもかも忘れて眠りたい。 家に帰り着くとすぐに布団に潜り込み目をつぶった。
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加