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「失礼だね…僕は紅茶が好きなんだ♪飲む時は味わって飲むから静かなんだよ♪」
そう言ってまたカップを取り紅茶を一口飲む。
「そいつの静かになるのは考え事をしているか紅茶を飲んでいる時だ。」
そう言ってクラスが微笑するとミカが膨れっ面になってそっぽを向く。
『つかぬ事を聞くが二人の関係はなんなんだ』
「ああ、言ってなかったな私達は幼馴染みでな。まぁ、付き合いが長いからお互いの事が良く分かるのだ。あそこにいたメンバー全員幼馴染みなのだよ」
幼馴染みか……俺にはいなかったから分らん話だ。それに友人と言える友人もいなかったしな。
親がいなかったから俺は弟や妹達に苦労なく生活させるために色々の事をしてきた…窃盗、暴行、殺人、やらなければ生きて活けなかった。
聖剣に選ばれ勇者になってからもその立場を失わない様に笑みを浮かべ愛想よく貴族にコネを作った。
まぁ……全てが無意味だったんだがな……
『そうだったのか、俺には一生わからないな』
「ナニナニ?勇者君って友達いないの♪」
と、ミカがちゃかしてくるので頬を軽く摘んで横に引っ張る。
「イヒャイ、イヒャイ!!イヒャイよぉ?、ヒャメテョー!ヒヒャラガニュケリュ~」
頬を引っ張っているため上手く喋れないみたいだな。それに左手が魔力を喰らっている。それにしてもスベスベの餅みたいな肌してんな。
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