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――昼休み。
午前の授業が終わり、みきとあずさと3人、屋上で父さん手作り弁当を食べた。
とても美味しくて自然と笑顔になる。
みきとあずさにも、分けてあげた。自慢の弁当だから、食べて欲しかったんだ。
そして私は、昨日細川先生に会った事を話した。
「まじでぇいいなぁ~、私も送ってもらいたい、亜紀ラッキーじゃん」
みきは目をキラキラさせている。
「え゛っ、ラッキーじゃないよ~」
ラッキー?? あんなに疲れたのに……。
信じられないと言う表情でみきを見ると、
「だって、あんなカッコイイ先生に送ってもらえるなんて……私死んでもいい」
乙女チックに胸に両手を当てながら、空を見上げて言った。
言い過ぎでしょ……。
私は呆れてしまい、
「はい、はい」
放っておく事にした。あずさはみきを見ながら笑っている。
かわいい……。
あずさの笑顔はとっても素敵。同性の私でも見とれてしまう程だ。
その後も色々話して、ごはんも終わり、教室へ戻る事になった。
教室に向かい階段を降りていると、細川先生が登ってくるところだった。 それに気付いたみきは、満面の笑みで。
「心先生ぇ~」
と呼んだ。
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