*◆*携帯*◆* #2

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――昼休み。  午前の授業が終わり、みきとあずさと3人、屋上で父さん手作り弁当を食べた。  とても美味しくて自然と笑顔になる。  みきとあずさにも、分けてあげた。自慢の弁当だから、食べて欲しかったんだ。  そして私は、昨日細川先生に会った事を話した。 「まじでぇいいなぁ~、私も送ってもらいたい、亜紀ラッキーじゃん」  みきは目をキラキラさせている。 「え゛っ、ラッキーじゃないよ~」  ラッキー?? あんなに疲れたのに……。  信じられないと言う表情でみきを見ると、 「だって、あんなカッコイイ先生に送ってもらえるなんて……私死んでもいい」  乙女チックに胸に両手を当てながら、空を見上げて言った。  言い過ぎでしょ……。  私は呆れてしまい、 「はい、はい」  放っておく事にした。あずさはみきを見ながら笑っている。  かわいい……。  あずさの笑顔はとっても素敵。同性の私でも見とれてしまう程だ。  その後も色々話して、ごはんも終わり、教室へ戻る事になった。  教室に向かい階段を降りていると、細川先生が登ってくるところだった。 それに気付いたみきは、満面の笑みで。 「心先生ぇ~」  と呼んだ。
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