*◇*憂鬱*◇*

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 父さんは、今でも母さんを愛している。  だから、出ていった母さんの写真を、まだ部屋に飾ってある。  わすれればいいのに……。  たまに1人で、暗い部屋のなか、泣いてる時もある。  母さんの写真を見て……。  父さんは、自分をせめてるみたいで……私は辛い。  物音を立てず部屋に戻り、私は見なかった事にする。  懐かしい記憶が、あまり思い出したくない記憶が、頭の中をかけめぐる。  母さんの勝手でこうなった……。  しばらくベッドで、ぼーっとしていた。  時計を見ると、夜中の1時を過ぎていた。  眠りたくても眠れず。  気分転換に、コンビニへ行くことにした。  部屋をでて、父さんの部屋の前へ。扉を少し開き、中を確認すると、父さんは眠っていた。 「父さん、ちょっとコンビニいってくるね」 「う……ん」  返事はしたものの、きっと聞いてないだろう。  疲れてるんだね。  私は、家をでてコンビニに向かった。コンビニの明かりが、ちょっと目に痛かった。  いつもは読まないファッション雑誌と、ヨーグルト、あと父さんへの栄養ドリンクをかって、コンビニを出る。  その時……。
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