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学校中に授業開始を知らせるチャイムが響いていた。
やばい遅刻する。
授業は音楽、音楽室に急いで向かう私達、遅刻しそうなのには、理由がある。
まぁ、理由のない遅刻なんてないと思うけど……。
昼休みの事。
いつもの3人で、ご飯を食べ、教室へ戻った。音楽の教科書を準備して、教室を出ようとした時。
「あの、あずささん」
知らない男子が立っていた。ちょっと背が低く、優等生的な彼はあずさに話しかけた。
「ちょっと、話しがあるんで、来てもらっていいですか?」
と……あずさは、ちょっと困った顔をした。
「あの、次は移動教室なんで、もう行かなきゃいけないんです」
と、そういうあずさに、その男子もなんだか困りだした。どうしても、今話しておきたいらしい。
するとみきが、
「いいよ、行っておいで待ってるから、長くかからないでしょ?」
とあずさの背中をポンっと押した。
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