*◆*遅刻*◆*

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 3人で、その紙を開いてみたら、電話番号とメアドが書かれていて、その下に、 『俺の携帯です、気軽にメールください。電話でも良いです』  と書かれていた。あずさは笑って、手紙をそのまま机の奥にしまおうとした。 「メール送らないの?」  みきが、まじまじあずさを見つめる。 「うん、別にいいんだぁ。私、男の子とうまくメールとか会話できないし……」  というあずさ。  やっぱり男の人苦手なのかな。と考えてたら、 「ダメだよ、ありがとうくらい言わなきゃ。みき先生に任せなさい」  みきが自分の胸をポンとたたいた。  みきはいつから先生になったのか……。  私は苦笑いし、みきから視線をそらした、その時ふと時計が目にとまった。    なんと授業が始まるまで、あと1分。 「あっ! 授業始まる!!」  私の声に3人慌てて教室から走りだした。  これが遅刻しそうになった理由。  喋りに夢中になりすぎたって訳。  やば~い、遅刻する~。  無情にもチャイムは鳴り終わる。  遅刻だぁ~。  階段も、2段跳びでかけ上がり、息は切れ。音楽室にやっと着いたけど、時すでに遅し。  黒板の前には、音楽の先生。髪をひとつに結んだ八神先生がたっていた。
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