82人が本棚に入れています
本棚に追加
3人で、その紙を開いてみたら、電話番号とメアドが書かれていて、その下に、
『俺の携帯です、気軽にメールください。電話でも良いです』
と書かれていた。あずさは笑って、手紙をそのまま机の奥にしまおうとした。
「メール送らないの?」
みきが、まじまじあずさを見つめる。
「うん、別にいいんだぁ。私、男の子とうまくメールとか会話できないし……」
というあずさ。
やっぱり男の人苦手なのかな。と考えてたら、
「ダメだよ、ありがとうくらい言わなきゃ。みき先生に任せなさい」
みきが自分の胸をポンとたたいた。
みきはいつから先生になったのか……。
私は苦笑いし、みきから視線をそらした、その時ふと時計が目にとまった。
なんと授業が始まるまで、あと1分。
「あっ! 授業始まる!!」
私の声に3人慌てて教室から走りだした。
これが遅刻しそうになった理由。
喋りに夢中になりすぎたって訳。
やば~い、遅刻する~。
無情にもチャイムは鳴り終わる。
遅刻だぁ~。
階段も、2段跳びでかけ上がり、息は切れ。音楽室にやっと着いたけど、時すでに遅し。
黒板の前には、音楽の先生。髪をひとつに結んだ八神先生がたっていた。
最初のコメントを投稿しよう!