*◇*おんな*◇*

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 この日も、普通に学校に着いた。  父さんも仕事で早かったため、私も早めに家をでたからだ。  学校に着いたのが、7時30分頃。  早すぎたな……。  教室には誰もいない。席について、ぼーっとしていた。  窓の外を見て、流れる雲をみたり、隣りの棟の窓ガラスに反射してうつる空をみていた。  するといきなり、 「あれっ!?」  声がしたと思ったら、入口に祐介が立っていた。 「亜紀、早いな~。いつもこんなに早いのか?」  祐介は、自分の席までくると荷物を机にかけながら聞いてくる。 「ううん、今日はたまたま、でも、祐介も早いね? どうしたの?」 「あっ、俺? 俺さ、一昨日から野球部に入ったんだ。それで、朝練。ってボールひろいとかだけどなぁ~」  祐介は知らない間に部活に入っていたみたい。 「そうなんだぁ~」  祐介は時計を確認すると。 「おっと、早くいかないと……じゃあな」 「うん頑張って」 「おう」  慌ただしく教室からいなくなった。  私も部活入ろうかな……。  そんな事をぽけっと考えていた。すると、静かな教室に誰かの話し声が聞こえてきた。  なんと言ってるかは、聞き取れない。
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