82人が本棚に入れています
本棚に追加
この日も、普通に学校に着いた。
父さんも仕事で早かったため、私も早めに家をでたからだ。
学校に着いたのが、7時30分頃。
早すぎたな……。
教室には誰もいない。席について、ぼーっとしていた。
窓の外を見て、流れる雲をみたり、隣りの棟の窓ガラスに反射してうつる空をみていた。
するといきなり、
「あれっ!?」
声がしたと思ったら、入口に祐介が立っていた。
「亜紀、早いな~。いつもこんなに早いのか?」
祐介は、自分の席までくると荷物を机にかけながら聞いてくる。
「ううん、今日はたまたま、でも、祐介も早いね? どうしたの?」
「あっ、俺? 俺さ、一昨日から野球部に入ったんだ。それで、朝練。ってボールひろいとかだけどなぁ~」
祐介は知らない間に部活に入っていたみたい。
「そうなんだぁ~」
祐介は時計を確認すると。
「おっと、早くいかないと……じゃあな」
「うん頑張って」
「おう」
慌ただしく教室からいなくなった。
私も部活入ろうかな……。
そんな事をぽけっと考えていた。すると、静かな教室に誰かの話し声が聞こえてきた。
なんと言ってるかは、聞き取れない。
最初のコメントを投稿しよう!