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その声には聞き覚えがある。
細川先生?
ちょっと自信がなかった私は、そっと覗いてみた。
すると、そこには細川先生と同じクラスでギャルの桜井 麗、がたっている。
「なにが、大変なんだ?」
細川先生が、桜井さんに聞いていた。
「あっごめんなさい。あれは嘘なんです~」
桜井さんはニコっと笑った。
「おいおい、先生は忙しいんだぞ」
そう言って屋上を出て行こうとしていた、その時、
「あのぅ実は私。先生の事が好きなの」
といきなりの告白。
えぇぇぇえ!!
私はビックリで、いけないものを見ちゃった……と、後悔しながらも、このあと先生が何を言うのか気になり聞き耳を立てていた。
「先生を、からかうもんじゃない」
「本気です」
やっぱり聞いちゃダメ……そう思っても、聞きたいという願望にまけてしまう。
なんて、悪趣味……。
「桜井、桜井の気持ちは嬉しいが、ごめんなぁ」
断る先生、なんだか軽い言い方。
もっと、ちゃんと理由言えばいいのに。 そう私はこっそり覗きながら思っていた。
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