*◆*携帯*◆* #2

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「そう、ペアルックだよ」  ニコッと笑っていう佐野くんを見て、何言ってるのかと、睨んだけど、みきは、 「えっいつからそういう関係なの?」  と佐野くんの言葉を真に受け、目をキラキラさせて聞いてくる。 「違う、この人が勝手に真似しただけだよ。ってか、変な事言わないでくれる」  私が少し声を張っていうと。 「怒らない怒らない」  佐野くんは笑いながら落ちついてとでも言うように、両手の平を私にむけていた。  なんか嫌。 「まぁそういう事で交換しよ」  そして、携帯番号とアドレスを交換しはじめた。  私はそのやり取りを見ていた。 「で、亜紀ちゃんは?」  ニッコリ笑う佐野くんに、 「私、メールしない人だから」  と拒否。そんな私を見たみきは、 「いいよいいよ。亜紀のは私が教えるから」  そう言ったあと、佐野くんを見てニコッと笑った。  えっ!?  みきを見て唖然としていると、 「ねっ」  みきはとびっきりの笑顔で私を見てきた。笑顔だけど目はなんだか凄く怖くて『NO』とは言わせない威圧感があった。  みき怖い……。
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