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「そう、ペアルックだよ」
ニコッと笑っていう佐野くんを見て、何言ってるのかと、睨んだけど、みきは、
「えっいつからそういう関係なの?」
と佐野くんの言葉を真に受け、目をキラキラさせて聞いてくる。
「違う、この人が勝手に真似しただけだよ。ってか、変な事言わないでくれる」
私が少し声を張っていうと。
「怒らない怒らない」
佐野くんは笑いながら落ちついてとでも言うように、両手の平を私にむけていた。
なんか嫌。
「まぁそういう事で交換しよ」
そして、携帯番号とアドレスを交換しはじめた。
私はそのやり取りを見ていた。
「で、亜紀ちゃんは?」
ニッコリ笑う佐野くんに、
「私、メールしない人だから」
と拒否。そんな私を見たみきは、
「いいよいいよ。亜紀のは私が教えるから」
そう言ったあと、佐野くんを見てニコッと笑った。
えっ!?
みきを見て唖然としていると、
「ねっ」
みきはとびっきりの笑顔で私を見てきた。笑顔だけど目はなんだか凄く怖くて『NO』とは言わせない威圧感があった。
みき怖い……。
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