*◆*携帯*◆* #2

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 みきは、佐野くんにメアドを教えていた。  そして授業中。  みきから手紙がきた。 『あきへ なんで祐介くん、あきの番号しってるの?』  それに私も手紙で返す。 『みきへ 昨日携帯見せてあげたときに、勝手に登録されたの!』  と、するとまた紙は戻ってきた。 『そうなんだ~。でも祐介くんって、いい人っぽいよね。 あき、良い出会いかもよ』 『興味ないって。みき、勝手にメアド教えたから。 ジュースおごってよね』  先生の目を盗みながらのやり取りは、案外ドキドキする。 『わかった。仕方ない。あきのためだもん』  紙にはそう書かれていた。  私の為?  みきはいつもそう、私に恋をして欲しいらしくて、いつもお節介焼くんだよね。  私のためか……。  そう思いながら、手紙を4つに折って、ポケットに突っ込んだ。
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