*◆*携帯*◆* #2

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「おっ工藤、木下も安藤も一緒かぁ」  細川先生は、私達の顔を1人1人見ながら微笑んだ。 「ねぇ先生、昨日、亜紀を送ったの?」  みきがすかさず聞いている。 「あぁ、昨日なぁ夜中コンビニでばったり会って、ほら、先生は生徒を守るヒーローだろ。  だから、送ってやったのさぁ」  ヒーローって……変な先生。 「じゃあ、今度はみきのヒーローにもなってねぇ」  という会話を、みきと先生は普通にしていた。  一応私は笑顔でみていたけど、ついてけないよ……。 「じゃあまたね~先生」  みきはとても嬉しそう。 「失礼します」  あずさは静かにみきの後を追った。その後すぐに私も、 「失礼します」  挨拶をし、すれ違う時。 「夜中出歩くなよ、今度見つかったら、指導な」  ポンっと肩を叩かれた……。  別にいいじゃん!!  ちょっと反抗的に考えながら、みきたちの後を、追いかけた。  この時はまだ……貴方のその行動や手の温もりに、何も感じなかった。
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