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「おっ工藤、木下も安藤も一緒かぁ」
細川先生は、私達の顔を1人1人見ながら微笑んだ。
「ねぇ先生、昨日、亜紀を送ったの?」
みきがすかさず聞いている。
「あぁ、昨日なぁ夜中コンビニでばったり会って、ほら、先生は生徒を守るヒーローだろ。
だから、送ってやったのさぁ」
ヒーローって……変な先生。
「じゃあ、今度はみきのヒーローにもなってねぇ」
という会話を、みきと先生は普通にしていた。
一応私は笑顔でみていたけど、ついてけないよ……。
「じゃあまたね~先生」
みきはとても嬉しそう。
「失礼します」
あずさは静かにみきの後を追った。その後すぐに私も、
「失礼します」
挨拶をし、すれ違う時。
「夜中出歩くなよ、今度見つかったら、指導な」
ポンっと肩を叩かれた……。
別にいいじゃん!!
ちょっと反抗的に考えながら、みきたちの後を、追いかけた。
この時はまだ……貴方のその行動や手の温もりに、何も感じなかった。
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