*◆*夏*◆* #2

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 先生は、私の手をちょんちょんと触ってくる。 「★%£ゐÅ∝!?」  痛くて言葉にならない変な声がでた。こんな時、変な記号がいっぱい並ぶのが分かる気がした。  私、どんだけ勢い良く転んだのよ!  すると、 「ちょっと、まっとけよ」  と言い、先生は車を降りてどこかに行ってしまった。  先生がいなくなっても、私の心臓はドキドキしていて掴まれた手はまだ温もりを感じていた。  なんだか自分がおかしくなってしまいそう。  そして、しばらくして先生が戻ってきた。 「どれ?」  と言い、また私の手をとる。次の瞬間。 「いたっ!」  手に痛みが走った。  先生は濡れたハンカチで私の手をふいてくれていた。  ハンカチを濡らしに行ってくれていたんだ。ヒンヤリとするハンカチに、血が滲む。 「自分でやりますよ」  そう言ったけど、 「もう、終わるから」  とキレイに拭いてくれていた。
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