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「これで、OK!」
ニッコリ笑う先生。
その笑顔は、とてもかっこよくて、また心臓の音を大きくした。
手は、血も止まってキレイになっている、まだヒリヒリするけど、そこまで痛くはなかった。
「ありがとうございます」
「いいえ」
先生の優しさが、心地よくて。
「先生、そのハンカチ貸してください」
「ん? まだ血でてくるか?」
そう先生は聞きながら、ハンカチを渡してくれた。
「いいえ、もう止まってます。このハンカチ洗濯して返します」
ハンカチには私の血がついていたから。洗って返す事にした。
「いいよ別に、自分であらうよ」
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