*◆*夏*◆* #2

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 そう先生に言われたけど、私は、カバンにしまった。  車は走り出し、私の家へと向かっていく。 「先生の香水、良い香りですよね」  私は何か喋らなきゃと思い、話をふった。 「うん、いい香りだろ~。先生のお気に入り」  香水の瓶を振ってみせる先生。  1つ1つの仕草が、カッコよくて、私を何度もキュンとさせる。  このまま時間が止まれば良いのに……。  なんて、思ったりした。でも、現実は……。 「じゃあ、またな」 「ありがとうごさいました。楽しかったです」 「おぉ、おやすみ」 「おやすみなさい」  止まってはくれない。  もっと、一緒に居たかったなぁ。  私は家に入り、シャワーでスッキリしてから、ベッドに潜った。  携帯を開けると、先生の番号。  まだ、1回もかけたことがない。  それをしばらく見つめたあと、私は眠った、今日の出来事を、思い出しながら。
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