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――カラオケ。
部屋に入るとなんだか私は脱力した。緊張も和らいで……。
「なんか力抜けた。明日の学校は、こわいけど……」
「亜紀うけるなぁ」
雄也はそんな私を見て、お腹を抱えて笑っている。
なにが面白いのか良くわからなかったけど、ココに着くまで、テンパってた私が面白くてツボに入ったらしい。
そんな雄也を無視し、リモコンとマイクを手にとると、
「なんか、歌って」
と雄也に渡した。すると、
「その前に、なんか飲むか?」
「私、ウーロン茶がいい」
「わかった」
室内の電話から注文をする。
「ウーロン茶2つとスナック菓子」
注文が終わると、それから携帯を少し操作して。
「あっあとで祐介たちも来るから」
といった。
たちってことは、みきとあずさも多分来るだろう。
なんだか、嬉しくて。
「うん」
笑顔で頷いた。
「あっ、ついでにカバンお願いしたから」
なんて気が利くんだろう。ありがたかった、今さらだけど、良く考えたら家の鍵もカバンの中だったからだ。
「ありがとう」
そして、雄也はコ○クロとかS○APを歌って聞かせてくれた。とても良い声で、聞き惚れてしまう。
「歌うまいよね」
「そうでもないよ」
雄也はちょっと照れている。
そして、時間が過ぎていき、祐介たちが学校が終わってやって来た。
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