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「うぃ~」
「あき~」
2人が部屋に入ってきた。みきはすぐに私に抱き付いてくる。
でも、
「あれ? あずさは?」
そうあずさの姿がなかった。
「あずさは用事があるんだって」
なんだろう……もしかして先生と? メールの内容きいとくんだった。
なんて、先生と一緒かなんて分らないのに、マイナス思考の私は、変な妄想ばかりをしてしまう。
「そうなんだぁ、じゃあ仕方ないね」
なんて、口には出していても、心の中では、仕方ないじゃ片付けられなくて……。
もし、先生との用事だったらと思うと、気分が落ちてくる。
駄目だ!! 気にしない気にしない。
そう自分に言い聞かせていると、
「あっ! はいカバン」
みきにカバンを渡された。
「ありがとう」
祐介と雄也は、2人で話している。
すると、みきが私に聞いて来た。
「なんで雄也と2人でいるの? みんな怪しがってたよ」
と……。
「えっ先生も??」
と思わずそう聞いてしまった。言った後に祐介と雄也に聞かれてないかとドキドキしたけど、二人は聞いてなかったみたいでほっとした。
「う~ん、どうだろう?」
でも、きっと勘違いしてそう……。
「あぁあ」
ショック、でも勘違いされても仕方ないかもな、なんて思っていた。
「気をおとさない」
私の肩をぽんぽんと叩くみき。
はぁぁ……。
「みきぃ~」
何故か無償にみきに抱きつきたくなって、思いっきり抱きついた。
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