*◆*嫉妬*◆* #2

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「あのね、その事なんだけど、私……」  あずさは、なんだかモジモジしている。それで私は、 「さっきの話しって、今言おうとしてること?」  と、聞いてみた。 「うん」  と頷くあずさ……私は心の準備をした。私にとって良い話じゃない事は、あずさの態度を見れば予測できたからだ。 「あのね、私夏休みに先生に会ったの」  頬をピンクに染めて、あずさは話す。 「うん」 「でね、先生にね……先生に、アドレス交換してもらっちゃった」 ……。  そう言った。  とても嬉しそうに話すあずさ。  その時私は、先生って誰とでも携帯番号とかアドレスとか、交換しちゃうんだって、ショックだった。それに、  私、番号しかしらない。 「それで? どうなの?」  みきは、話を深く聞いていく。 「それで、今日もメールしちゃった」  照れながら言うあずさがうらやましくて……。  なんだかいやで……。  私の心の中は、嫉妬でどうしようもなかった。  だけど、笑顔でいなきゃ。 「いいな~」  本当にうらやましくて、ポロッと出た本音。  どんな内容のメールをするのか、とても気になった。  すると、 「で、あきは?」  あずさにいきなり聞かれた。
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