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「あのね、その事なんだけど、私……」
あずさは、なんだかモジモジしている。それで私は、
「さっきの話しって、今言おうとしてること?」
と、聞いてみた。
「うん」
と頷くあずさ……私は心の準備をした。私にとって良い話じゃない事は、あずさの態度を見れば予測できたからだ。
「あのね、私夏休みに先生に会ったの」
頬をピンクに染めて、あずさは話す。
「うん」
「でね、先生にね……先生に、アドレス交換してもらっちゃった」
……。
そう言った。
とても嬉しそうに話すあずさ。
その時私は、先生って誰とでも携帯番号とかアドレスとか、交換しちゃうんだって、ショックだった。それに、
私、番号しかしらない。
「それで? どうなの?」
みきは、話を深く聞いていく。
「それで、今日もメールしちゃった」
照れながら言うあずさがうらやましくて……。
なんだかいやで……。
私の心の中は、嫉妬でどうしようもなかった。
だけど、笑顔でいなきゃ。
「いいな~」
本当にうらやましくて、ポロッと出た本音。
どんな内容のメールをするのか、とても気になった。
すると、
「で、あきは?」
あずさにいきなり聞かれた。
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