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その光景を見て、気になるのは相手は先生なんじゃないかって事。
あずさは、携帯のボタンをカチカチとまだ押している。
改めてあずさの顔を見ると、やっぱり可愛くて、女の子でも見とれてしまう……。
頭もいいし、性格いい、悪いとこなんてない。
全てにおいて、負けている気がした。
「なに? なにかついてる? メールが気になる?」
いきなり聞かれた私は、はっと我に返った。
あずさを見ながら、考え事をしていたんだ。
「あっ違う。ごめんね、可愛いなぁって思ってさ」
「もうぅ~」
あずさに見とれていた事をいうと、頬をピンク色にして照れていた。
本当のとこは、メールの内容が。気になっていたんだけど、そんな事言えなくて。
あまり考えちゃダメ!!
自分に言い聞かせて、私もみきの様に寝そべった。
あずさは、遠くを眺めている……。
何考えてるのかな?
とっても天気が良くて、空は澄んでいた。とても気持ちがいい……。
空に吸い込まれそうで。
どこかに、飛んでいきたい、なんて考えながら目を閉じた。遠くの方で誰かの笑い声が聞こえた……。
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