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黙っていたら、このまま眠ってしまいそうな程……穏やかな時間が流れていた。
「そろそろ授業始まるから、教室に戻ろう」
「うん」
私は起き上がったけど、みきはピクリとも動かない。
みきは気持ち良さそうに眠ってる。
それから、みきを起こして教室に戻ることにした、その途中……私は屋上でサボりたい気持ちになり。
さぼっちゃおうかな……。
と、教室の近くまできていたのに、足を止め。
「ねぇ私、次の授業サボる。ごめん!」
そう言って踝を返して走った。
「えっ!? ちょっと!」
みきとあずさは、そんな私を見て唖然としていたけど。 そのまま、また屋上に戻ってきたんだ……。
1人になりたかった……。
誰にも見つからないように、出入口の屋根に登った。
ちょっと暑いけど、日焼け止め塗ってあるから大丈夫と、大の字で寝転んだ……気持ちが良い。
このまま、空に溶けたいなぁ。
なんて思っていると、みきからメールがきた。
――――――
件名:どこいるの?
本文:心配だよぉ。なんで心先生の授業なのにサボっちゃうかなぁ? 何か悩み事?
――――――
みきは、やっぱり私の事を気にかけてくれていた。
本当は、私があずさの事を気にしてるって気付いているけど、私が言うまでは、みきは聞いてはこない。
――――――
件名:にひひ。
本文:先生の顔見たかったけど、サボりたい気持ちが勝っただけだよ。
大丈夫! 心配しないで。
――――――
そう返した。
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