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手のひらでふるえる携帯は、少しして静かになった。
先生からの電話を取ることが出来なかった。
これがサボりの時の電話じゃなかったら、嬉しいのに……。
なんか落ち込む。
するといきなり、
「彼氏??」
と聞かれた。
眠ってると思ったら、起きてたみたいで。
「ううん、友達だよ」
そう言いながら、携帯をポケットにしまった。
「でれば良かったのに、俺に気ぃ使わなくていいよ」
「いいの」
そして、静かな時間は過ぎていく。
雄也は、また黙っていて眠ってるのか起きてるのか良くわからない。
この時、5時限目をさぼったし、6時限目はどうしようかと迷っていた。
でも、5限目サボったのに6限目でるのはおかしいよね? そう思いながら、雄也はどうするんだろうと、
「ねぇ起きてる?」
と話かけた。
「起きてるよ、なに?」
「6限目もどるの?」
すると、
「まさかぁ、戻れないだろぉ~」
と、雄也は空を見ながら言った。
やっぱり、そうだよね。
「だよねぇ~」
そして、私も青く澄んだ空を見ていた。
すると、
「どっかいくか??」
といきなり、雄也に聞かれて……。
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