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*◆*嫉妬*◆* #2
そして、教室の扉が勢いよく開いて。
「みんな、席について~」
星野先生が教室に入ってきた、その後ろから細川先生も。
2学期始めだからかスーツを着ている先生は、やっぱりかっこいい。
はじめの頃は、こんな気持ちなんてなくて、見もしなかったのに……今は見とれてしまう。
やばい……かっこよすぎ。
ふと、視界に入ったあずさ。あずさも先生に見とれていた。
やっぱり、あずさも好きなんだよね……。
あずさを見て改めて感じ、なんだか複雑な気持ちになる。
あの日の事を、やっぱりあずさに言うべきだと考えても、なんだか言い辛くて、みきに相談しようと考えていた。
すると、携帯がふるえた。
携帯を開くとあずさからのメール。
さっきまで、先生を見ていたはずなのに、いつメールを送ったんだろうと、開いてみると。
――――
件名:あきぃ
本文:昼休み話したいことあるから、聞いてちょうだい。
――――
とあった。
――――
件名:あずさ~なに?
本文:かなり気になる、気になってしかたないよ~。
――――
すぐに返信した。なんの検討もつかない。
もしかして先生の事?
と考えるとなんだか胸がチクッと痛んで、
なんだろう……?
とずっとモヤモヤしていた。
そして、私も昼休みに、あの話をいうべきなのかどうしようかまた考えた。
その後、あずさが何を言いたいのか凄く気になって、授業どころじゃなかったんだ。
――そして、昼休み。
今日はみきも一緒に食べる事になった。
「でっあきとあずさは、なんか進展あった?」
さっそくご飯を食べながらみきが聞いてきた。
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