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*◇*距離*◇* #2
宗一さん達が見えなくなる。
残った者同士、お喋りして待った。近くに自販機があって、先生がみんなにおごってくれると言うことで、私は先生と2人ジュースを買いに。
「木下、お前また夜遊びだな」
先生に言われて。
「あはは」
と笑ってごまかす。
「父さんに怒られないかぁ?」
先生は私を見て聞いてくるから。
「大丈夫です。今日から出張でいませんから」
と答えた。
自販機のジュースを物色しながら『そうかぁ』と先生は言っていた。
先生と一緒にいれる事が、なんだか嬉しくて、私はちょっとウキウキしていた。
そしてジュースを人数分買い元の場所に戻る。
まだ宗一さん達は戻って来ていなかった。
これから私達も行かなくちゃいけない道は、暗くて明かりがない。
懐中電灯だけで、大丈夫なのかなぁ……?
私は不安になり、口数も少なくなっていた。
はぁ怖いなぁ……先生と一緒なのは嬉しいけど、行きたくない。
写真に変なの写ったらどうしよう。
なんて色んな妄想が頭の中を駆け巡る。
本当に幽霊でたらどうしよう……。
そんな事を考えてたら宗一さん達が戻ってきた。
美和さんは宗一さんの腕にガッチリつかまっていて。
相当怖かったらしいく、涙目だった。
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