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どうなるんだろう……。
「えっと、彩の家はどこ?」
先生が彩さんに聞いていた。でも、私が気になったのは、先生が彩さんの事を呼び捨てにしてた事……私なんて名字なのに。
すると彩さんは、
「私の家ですかぁ~、でも彩最後に降りたいから、教えたくないなぁ~い」
と言う。彩さんの言動に、私はまたイラっとした。
嫉妬……。
やっぱり年上だし、大人の女だし、嫉妬してしまう。
先生はまず田中さんを降ろした。田中さんは先生にかなり頭をペコペコさげていた。
そして次は私みたいで、家の近くのコンビニに寄った。 彩さんがトイレ行きたいって、言ったからだ。
バイト先だし……。
やっぱり私が先なんだ……。
彩さんがトイレに行って、車の中は先生と私の2人。
「父さんは、いつまで出張なんだ?」
「明後日までです」
そっけなく答えてしまう。
「そっか」
なんだか、先生もそっけない。
なんか嫌……。
ただ、焼きもち妬いてるだけ……。私が降りたら、先生は彩さんと2人、そう思うと私は耐えられない。
「私、ここでいいです。歩いて帰ります。ありがとうございました」
そう言い車を降りた。
「おいっまて!」
と言われたけど、私は走った……。今、きっと私は嫌な顔をしてると思う、こんな嫉妬した顔なんて見られたくない。
先生は追いかけてこようとした。
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