*◇*距離*◇* #2

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 目を開いて光りのある方を見ると、ドラッグストアの前だった。先生は薬を買いに行ってくれたみたいで……。  車の中、香水の香りが落ち着く。  私、明日バイトいけるかなぁ? なんか無理っぽい。あとで店長に電話しよう。  なんて考えていた。すると、先生が戻ってきた。 「今日は誰も家にいないんだよな?」  と聞いてくる。私は、コクリとうなずく。もう喋るのもキツかった。 「うちにくるか?」  と先生の声。  えっ? 「1人じゃ大変だろ」 「でも……」  いいのかな……? 嬉しいけど……。 「まさか先生が何かするとでも思ってるのか?」  そんな事じゃなく、私は先生の家に行って、もし誰かに見つかったりしたら……大丈夫なのかと心配だった。  きっとヤバい事になるよね……。 「そんな事じゃなくて……」  また咳がでた。 「もしかして、心配してくれてるのか?」  私は素直にコクリとうなずく。 「大丈夫だよ心配するな」  そう言って、先生は車をだした。なんかもう本当にダルかった。  横になりたい……。  頭はぼーっとしてダルいのに、先生の家にいけることが嬉しかった。  でも先生の家まではよく覚えてない。 「木下、着いたぞ」  多分眠ってたんだろう。
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